漢方内科

当院の漢方治療について

当院の漢方治療について当院では、漢方専門医がお一人おひとりの患者様に適切な漢方薬を処方しています。煎じて飲む生薬ではなく、エキス剤といわれる粉薬で飲みやすいため、幅広い方に服用いただけます。
西洋医学による痛みの治療では、一般的に薬物療法が用いられ、症状や状態に合わせて鎮痛剤や神経障害性疼痛治療薬、麻酔薬などから適切な薬剤が処方されます。ただし、通常の痛み止めが効かない、副作用があって飲めないといったケースもありますし、服用していてもなんとなく体の調子が悪い、慢性的な痛みなので長期間の服用に不安があるといった方も少なくありません。そうした方におすすめできるのが漢方薬です。
当院の院長は日本東洋医学会認定の漢方専門医であり、西洋医学ではサポートできない症状にも柔軟に対応することができます。
また、ブロック注射や理学療法、西洋薬、漢方薬などを併用する治療も積極的に行っていますので、1度ご相談ください。

西洋医学の内服薬について

鎮痛薬

鎮痛薬痛みの治療に使われてきた治療薬は、ロキソニンといったNSAIDsなどがありますが、胃腸障害や腎障害などにつながるケースがあり、服用ができない方がかなりの人数いらっしゃいます。
ペインクリニックは痛みを専門的に診療していますので、扱う鎮痛薬の種類が多く、さまざまな患者様の体質やライフスタイルに合わせた最善の薬を選択することができます。また、ほかの症状に使われてきた薬に鎮痛効果が認められて、ペインクリニックの治療に導入されはじめた薬もあります。抗けいれん薬は神経障害に対応できますし、抗うつ薬は慢性の痛みに対応できることがわかってきています。また、がんの治療薬であるオピオイドも慢性の痛みに使われはじめています。

プレガバリン(リリカ®)

帯状疱疹後神経痛をはじめとする神経痛、腰部や頸部の脊柱管狭窄症、そして椎間板ヘルニアによる神経障害など、幅広い神経障害性疼痛に効果が期待できる新薬です。

デュロキセチン(サインバルタ®)

痛みの解消に対する鎮痛補助薬としてトリプタノールなどの三環系抗うつ薬が使われていましたが、デュロキセチンは抗うつ薬でははじめて糖尿病に伴う痛みの治療薬として追加承認されています。また、線維筋痛症に対しても効果が確認されているほか慢性腰痛症、変形性関節症に対しても効果があります。

オピオイド

がんによる痛みの解消に昔から使われている薬です。構造の違うものがあり、麻薬指定されているものと、されていないものがあります。

トラマドール(トラマール®)

2010年にがんによる痛みの解消に使われる薬として登場し、2013年にはがん以外が原因で起こっている慢性疼痛に適応が拡大された新薬です。さまざまな慢性痛、線維筋痛症にも用いられています。

トラマドール+アセトアミノフェン(トラムセット®)

トラマールにアセトアミノフェンが足されているため、服用する薬の数を減らせます。

ブプレノルフィン(ノルスパン®)

貼付薬ですから、内服が難しい方でも使いやすく、薬の血中濃度が安定するため一定の鎮痛効果を保てます。ただし、皮膚が弱い方の場合、かゆみやかぶれが起こることがあります。

フェンタニルテープ貼付剤

これは麻薬指定の薬です。講習を受けた医師でなければ処方できませんし、患者様も麻薬のリスクを理解した上で使用する必要があります。ほかの鎮痛薬で思うように痛みが取れない場合に使用を検討します。

片頭痛薬

片頭痛薬脈打つような強い痛みが特徴で、若い女性に多いという傾向があります。片頭痛を起こす誘因がはっきりとしている場合にはそれを避けながら、痛みが起きてしまったら市販薬を使うという方も多いと思いますが、市販薬ではほとんど効果がないケースもよくあります。
ペインクリニックでは市販薬で効果がない片頭痛に対して、頭痛発作が起きた時飲む薬、頭痛が起こる頻度が高い場合の予防薬などを処方しています。頭痛発作が起きた時飲む薬には、イミグラン®、ゾーミック®、レルパックス®、アマージ®、マクサルト®などのトリプタン製剤があります。そして、ミグシス®などのCa拮抗薬に加え、抗うつ薬トリプタノール®、抗てんかん薬デパケン®、β遮断薬インデラル®などは予防薬として効果があります。

骨粗しょう症治療薬

骨粗しょう症治療薬これまでの骨粗しょう症治療薬は内服薬が中心でしたが、胃腸障害が起こるケースがあり、内服が難しい方も少なくありませんでした。当院では、ビスフォスフォネート製、ビビアント®やエビスタ®などのSERM、ビタミンD製剤、カルシウム製剤といった従来の内服薬だけでなく、状態に合わせて使うことができる何種類もの注射製剤による治療も導入しています。
骨粗しょう症による骨折は高齢者にとって寝たきりにつながりかねない大きな問題です。超高齢化社会を控え、今後、骨粗しょう症予防は重要性を増してきます。閉経を迎えたら骨塩量(骨密度)の検査を受け、早めに予防治療をはじめることをお勧めしています。骨塩量の検査や骨粗しょう症治療を当院では行っていますので、お気軽にご相談ください。

ビスフォスフォネート注射

内服薬のビスフォスフォネート製剤胃腸障害が起こりやすいという問題がありましたが、それを解決したのがボンビバ®です。これはビスフォスフォネートの静脈注射製剤であり、月に1回の注射を受けるものです。内服より効果が高いとされており、胃腸障害などの副作用軽減が期待できます。

テリパラチド

骨芽細胞に働きかけて骨の形成を促進する作用を持っており、骨塩量のさらなる増加が期待できます。週1回皮下注射で104回投与するテリボン®、1日1回ご自宅で自己注射するタイプで24か月間投与のフォルテオ®があります。

デノスマブ

破骨細胞に働きかけるプラリア®という新しいタイプの薬が2013年11月に登場しました。皮下注射を6か月に1回行います。

漢方薬

漢方薬の効果はさまざまな分野で認められてきており、病院で漢方の処方を受けたことがある方は7割にものぼるとされています。ペインクリニックでは、痛み、むくみ、冷え、そして精神症状などに効果のある漢方薬を用いています。漢方では身体を温める、滞った気・血・水を巡らせる、気・血を補うものなどがありますので、患者様の体質や症状に合わせて処方しています。もちろん、西洋薬と漢方薬の併用も可能です。

TEL:03‐3485‐6311